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全員参加の防災訓練を行いました~車いす避難のアイディア~
こんにちは!総務の淺沼です。
先日はみえ松阪マラソンに健康ウォークの部で参加してきました。当日は気温もぐんと下がって風も強い中でしたが、仲間と一緒に無事に完歩してきましたよ(^^♪
今は年末に向けて慌ただしくなってくる季節ですが、先月は『秋の全国火災予防運動』期間の行事として防災訓練を行いました。宇野重工の防災訓練は本社全員参加を促しており、日ごろから防災意識を高めています。
宇野重工の防災訓練の概要
今回の防災訓練では、
- 通報訓練
- 避難訓練
- 緊急連絡訓練
- 消火訓練(消火器、消火栓)
- 救命訓練 を実施
の5つについて実施しました。
とくに避難訓練においては、1人車椅子の従業員がいるので、エレベータが動かないことも想定して、事前に避難経路を検討しました。車いすの移送方法についてのアイディアもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
ここからは、それぞれの訓練の様子について、お伝えさせていただきます。
通報訓練
通報訓練では、実際に119番に通報しました。(もちろん、消防署に訓練で火災の通報を行うことは伝えてあり、最初に「訓練です」と伝えて電話しています。)
まず、「火事かですか?救急ですか?」と聞かれて答えた後に住所を伝えます。
そして出火元の回答をすると「初期消火は行っていますか?」と聞かれましたので「行っていません」と回答。すると「出来れば行ってください」との返答がありました。また、「初期消火が難しければ、出来るだけ早く非難してください」とのことでした。
最後に、「電話している環境に何人いるか?」との質問も。
その後、逆探知による折り返しの電話があり、再度状況の確認がありました。
実際に119番に電話してやりとりをする通報訓練は、実施する機会が少ないかもしれませんが、今回実際に通報して下さった2名から話を聞いたところ、「これをしたことによっていざ火災が発生してしまった場合でも落ち着いた対応ができると実感しました。」との話を聞いています。
まだ通報訓練をしたことがない方は、いざという時にパニックにならないためにも、一度経験されてみることをお勧めします。(通報訓練を実施する場合は、必ず事前に管轄の消防署に訓練をすることを伝えてくださいね)
緊急連絡訓練
社内においては、災害発生部門長からの連絡を緊急事態発生時の連絡系統に沿って、伝えていきました。
避難訓練
避難開始のアナウンスがあった後、全員が一斉に来客駐車場前に避難しました。避難完了後に部門別に点呼を行い、報告。
車いすの方の避難に関しては事前に決めた通り、車いすに乗車したまま階段を担ぎ降ろす方法で避難を開始しました。車いす背面ポケットに収納してある、車いすを持ち上げるロープの持ち手を使って、5人がかりで降ろしました。この時にかかった移送時間は4~5分。健常者とほぼ同じスピードで移送を完了することができました!
ただ実際にやってみて、車椅子に乗車している方は姿勢を低くできないので、煙が充満しているときの対策も考える必要があることが分かりました。そして、車椅子に乗車している方にとっては恐怖心が強くなるので、腹部の安全ベルトも追加して安定を図るのが良いと思われました。
車いすに乗車した方の訓練は、やってみなければ分からないことがいくつかあったので、今回の避難訓練は大きな学びとなりました。
車いす避難の詳細
経路については、通常経路に指定された階段は混雑が予想されたため、別の階段を主経路としました。移送のために制作したものは、車椅子を持ち上げる持ち手(ロープ製)を4カ所分。これを極力前後のバランスがとれる位置で強度の高い本体フレームに取り付けました。
車いすに乗車している方の体重+車椅子の自重で70kgでしたので、4~6人の介助者が必要と考えられました。予行演習では、階段の幅員が狭く車椅子の両脇に人が配置できないことが判明したので、その時点では、前後2名ずつ計4人の配置が最大と思われました。しかし実際には階段下側の持ち手の負担が大きくなるために1名増員し、その方は下側のセンターで車椅子の押し手パイプを支えることで、無理なく移送することができました。
消火訓練
全員の安全が確認できた後、消火訓練が行われました。水消火器を使っての実消火訓練と、消火栓の取扱説明と放水訓練を実施。
私は講師として社員の方に消火栓の取扱説明と放水のやり方をお伝えしましたよ^^
救命訓練
救命訓練では、救命措置の一連の手順の説明があった後、今年度に普通救命講習を受講された方の実演がありました。
まとめ
今回は、秋の秋の全国火災予防運動期間の行事として行った、防災訓練についてお伝えしました。訓練となると「面倒だ」といった感情が生まれやすいですが、弊社は工場を持っている会社ですので、全社員がきちんとそのリスクを理解して取り組めているように感じます。
今後も社員一同防災意識を持って日ごろの業務に取り組んでいき、もしもの時にはスムーズな初期消火と避難によって被害を最小限に食い止めることができるように取り組んでいきます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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